塗装用治具の剥離

塗装用治具の剥離

塗装用治具を長年使用していると、作業の間にどうしても不要な塗膜が付着してします。
これを放っておくと、製品の着脱に支障が出て作業効率が低下します。

また、通電不良などの原因によって不良品発生のリスクが飛躍的に高まってしまいます。

当社では、長年にわたって研究・蓄積してきた特殊技術を用いて、塗装用治具が変形・劣化しないように剥離を行います。

溶剤塗装、粉体塗装、カチオン電着塗装、プラスチック塗装など、どのような塗装用治具であっても対応いたします。

最適な方法による定期的な剥離・清掃を行うことで作業効率が上がり、安定的な塗装が可能になるのです。

塗装不良品の剥離・再生

塗装不良品の剥離・再生

塗装時の条件は常に一定というわけではありません。

暑い日もあれば寒い日もあり、塗料の違いや作業の進め方の細かな違いもあるでしょう。
それらの気象・塗料・作業などの様々な条件に少しでも問題があると、塗装不良品が出てしまいます。

当社では、それらの剥離・再生を行っています。

鉄、ステンレス、アルミ、真鍮、銅など、材質によって最適な溶剤は異なります。
その材質に応じた製品に優しい溶剤を使用し、再塗装を考慮した再生しやすい剥離を行います。

長さ4,000×幅1,200×高さ800(単位mm)まで対応いたします。
黒皮剥がしや錆落とし、メッキ剥がし、脱脂などの表面処理も行います。

塗装剥離作業に付帯する業務

塗装剥離作業に付帯する業務

塗装や剥離に関わること、困ったことは何でもご相談ください。
塗装用治具を新たに設計の段階から製作したい、そんなご要望にもお応えしています。

これまで数多く製作してきた経験を活かして、塗装しやすく不良品が出にくい塗装用治具をひとつひとつ丹念に製作いたします。

また、グレーチング剥離やアミ剥離、ライザー管、熱交換器、フィルター、ファンなど設備のクリーニングに関わる業務の全てにも対応しています。

自動車やバイクのレストアも行っていますのでお気軽にお越しください。

塗装に関して「どうしたらいいのだろう?」という疑問、「こんなことはできるのだろうか?」という希望、その全てに応えさせていただきます!

施工事例

粉体塗装パイプ製品

粉体塗装パイプ製品

粉体塗装でのパイプ製品。カチオン電着、溶剤塗装、各種メッキ、蒸着製品、SUS、銅、真鍮、アルミ、合金 など

エルミネーター

エルミネーター

塗装周辺設備エルミネーター。その他周辺設備、グレーチング、ファン、前処理配管、熱交換器など

溶剤塗装治具

溶剤塗装治具

溶剤塗装で使用した治具。その他、各種の塗装治具も対応してます。L4000×D1200×H800mmまで可能です。

用語解説

剥離(はくり)

はがれて離れること。キレイに剥離すると気持ちいい。当社は薄利でがんばります!

治具(じぐ)

加工物を工作機械に取り付け、刃物や工具を正しい位置に導くために使う道具。元は英語のjig。ジグザグやハグとは関係ない。

溶剤塗装(ようざいとそう)

多くの物質(有機物など)を溶液にする性質を持つ物質(アルコールやガソリンなど)による塗装方法。無数の色が表現でき、信頼性と対応力も高い。液体塗装とも。

粉体塗装(ふんたいとそう)

塗膜形成成分のみで配合された粉末塗料を使用した塗装方法。塗装膜が厚い、耐食性に優れる、作業時の火災や中毒のリスクが少ないなどの特徴がある。パウダーコーティングとも。

カチオン電着塗装(かちおんでんちゃくとそう)

水溶性の塗料に塗装物を浸し、塗装物と塗料を入れた槽を両電極として電流を流し、化学反応により塗膜を形成させる塗装方法。普通の人が聞いてもチンプンカンプン。
※カチオン…プラスの電荷を帯びている陽イオンのこと。ちなみに、マイナスの電荷を帯びているのは陰イオン(アニオン)。
※電着…電気分解によって電極に生成物が付着すること。グレーチング剥離(ぐれーちんぐはくり)日本の道路でよく見られる側溝や排水溝の蓋として使われる、鉄などの金属をスノコ状にした建築材をグレーチングという。その剥離のこと。一般的には排水溝の蓋などといったほうがわかりやすい。

黒皮剥がし(くろかわはがし)

鋼材を高温で加工し、常温まで冷却すると、その間に酸化皮膜(黒錆)ができてしまう。それが黒い皮のように見えることから黒皮と呼ばれる。その黒皮を剥がすこと。まさに、百聞は一見に如かずであり、黒皮と言われてもピンとこないが、現物を見ると誰もが黒皮のネーミングに納得することだろう。辞書で調べても載っていない、多分。

錆落とし(さびおとし)

金属の表面が空気や水に触れて生じる酸化物などの化合物である錆を落とすこと。身から出た錆などというが、昔の人は巧いことを言うものだ。

メッキ剥がし(めっきはがし)

金や銀、ニッケルなどの薄い層を他の金属の上にかぶせることをメッキと言う。装飾や表面強化のために行う。「鍍金」とも書く。そのメッキを剥がすのがメッキ剥がし。メッキが剥げた、とは言われたくない。

脱脂(だっし)

脂肪分を取り去ること。ちなみに脱脂綿は、脱脂して消毒した医療用の綿。